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広げた書類を前に何か考えこんでいるのかと思ったら、どうやら眠っている様だった。
近寄ってみると案の定アッテンボローは机の上に肘を着いた姿勢で目を閉じていて、傍らに人が立った事にも気付く様子は無かった。
その姿は授業中に居眠りする学生を連想させ、なんともこの人らしいとポプランは笑みを漏らした。
ざっと目を走らせた限りでは、机の上の書類はほぼ処理済みの様だ。
だがこれが彼が意図的に取った休息ではないだろうという事は、右手に持たれたままのペンを見れば明らかだろう。
疲れているんだろうと思う。
疲れていない訳が、無いのだ。
だけどそれを表に出す人ではない。
少し痩せたかな、と声に出さずに呟きながら、俯き気味の顔を覗きこむ。
僅かながらシャープになった様に見える顎のラインに、疲労の色が隠しきれない目元。
見ていたらどうしようもなく触れたくなって、そっと手を伸ばした。
だがそれは目的を果たす事なく引っ込められる。
そんなに深い眠りじゃない。
触れたらきっと、起こしてしまう。
一旦目を覚ましてしまえば、ソファで寝ろとかタンクベッドを使えとか言っても聞きやしないのだ。
だったらせめて、少しだけでも。
ポプランはひとつ息を吐くと、ずれてもいない軍用ベレーを被り直しながらゆっくりと歩き出した。
このまま寝顔を眺めていたいけれど、自分だって仕事は山積みなのだ。
静寂が破られたのはその時だ。
突然鳴り響いた電子音に、ポプランは足を止めた。
振り返ればアッテンボローは既に覚醒していて、机の上のモニタに向かって何か話し掛けていた。
画面は見えないが、聞こえてくる声は彼の副官のものだ。
幾つかの短いやり取りだけで通信はすぐに切れた。
「…………で?」
消えた画面に視線を残したまま、アッテンボローの声がポプランに向けられる。
「お前さんはここで何をしているんだ?」
ポプランは溜息混じりに肩を竦めた。
「いえね、可愛い顔して寝てる人がいたんで、王子様のキスで起こしてあげようと思ったんですけど…」
邪魔が入っちゃいましたねと笑って言えば、普通に起こせよと呆れた声が返ってきた。
「…寝たつもりはなかったんだけどな」
「もしかして老化現象じゃないんですか?」
「お前なあ!」
「もう若くないんだから、無理はしない方が良いですよ」
ジロリと睨まれ、意地の悪い笑みを浮かべて見せる。
何も言い返して来ないところを見ると、言外に込めた意味に気付いたのかもしれない。
アッテンボローは不満なのかバツが悪いだけなのか判断がつけ難い表情で書類に手を伸ばす。
そんな彼に一瞬だけ愛しげな視線を向けると、ポプランはその場を後にした。
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くっついてるんだかくっついていないんだかよく分からない(←私が)二人でした。
ポプのキャラはこれで良いのか悩みつつ。
どう考えてもこれ以上話が広がりそうにないんで、これだけUP。
超短い上に裏ページをどう改定したら良いものか悩み中なのでメモに置いてみました。
因みにタイトルのbeautyの最後のyが抜けてるのは、単に私が彼をbeautyと言い切る事に抵抗があったからです(大笑)
そしてついでに果たしてここを裏と呼んでいいものかも悩み中。
でも表ページじゃないんだから一応裏だよな。うん。